第一回「鶴あれこれ1」
つるは英語で言うと“crane”、分類すると鳥綱ツル目ツル科に属しています。この科は四属十五種よりなり、南アメリカ、極地、大洋島(マライ諸島、ポリネシア、ニュージーランド、マダカスカル島)を除く全世界に広く分布しています。近年どの種も減少の一途をたどっています。
英語ではcrane、フランス語ではgrue、ドイツ語ではKranich、スペイン語ではgrulla、ロシア語ではжуравльといいます。
ヨーロッパからアジアの地域に8種(クロヅル・アネハヅル・ソデグロヅル・オオヅル・オグロヅル・ナベヅル・マナヅル・タンチョウ)、北アメリカには2種(カナダヅル・アメリカシロヅル)、オーストラリアに1種(オーストラリアヅル)、アフリカに4種(ハゴロモヅル・ホオカンムリヅル・カンムリヅル・ホオジロカンムリヅル)が生息します。
熱帯や南半球のものは留鳥(りゅうちょう:一年中一定のところに住んでいる鳥)ですが、北半球の高緯度地方で繁殖する種は冬季南へ渡って越冬します。ユーラシア大陸とくにアジア東部に多くの種が生息しています。
日本で繁殖しているのは北海道に留鳥としてすむ(タンチョウ)だけです。国内では乱獲によって、明治期絶滅したとされていた(タンチョウ)は戦後北海道釧路湿原周辺に住む住民の保護活動が実って繁殖するようになり、今では700羽ほどの(タンチョウ)が生息します。そのほか山口県八代村と鹿児島県出水市荒崎に10月下旬頃から翌3月上旬頃まで冬鳥として越冬する(ナベヅル)がいます。出水市荒崎には(マナヅル)も渡来し、(クロヅル・カナダヅル・アネハヅル・ソデグロツル)も(ナベヅル)、(マナヅル)にまじり迷い鳥として飛来しています。
シベリア・中国北部で繁殖する(マナヅル・ソデグロヅル・タンチョウ・ナベヅル・クロヅル・カナダヅル)、カシミール・チベット・青海省の(オグロヅル)、南アジアの(オオヅル)、アジア中央部で(アネハヅル)が繁殖しています。(アメリカシロヅル)は数が非常に少なく、国際保護鳥になっています。また、アフリカには(クロヅル)・(アネハヅル)が越冬します。
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